元和5(1619)年、徳川幕府が江戸の防衛のために設置した箱根関所。
関所は一般に、江戸に入る武器類(入鉄砲)と、当時江戸に人質として置かれた西国大名子女の江戸脱出(出女)を防止する役割を担っていたが、箱根関所は入鉄砲の取り調べは無く、出女に厳しいという特徴があった。
また近年、江戸時代末期に行われた解体修理の詳細な報告書『相州箱根御関所御修復出来形帳(そうしゅうはこねおせきしょごしゅうふくできがたちょう/慶応元(1865)年)』が発見されたことで、関所の建物など全貌が明らかになり、完全復元工事を開始。このため、徹底的に行われた発掘調査では、建物の礎石をはじめ、役人が使用していた茶碗など貴重な品々も確認された。
こうして長い年月を経てよみがえった箱根関所!すぐ隣には高札や関所手形、また関所での出来事を記載した関所日記書抜、武具類などを展示した「箱根関所資料館」もあるので、この機会に江戸時代の箱根に思いを馳せ、タイムトリップに出かけてみよう!
>>箱根関所資料館