「スクリーン」1957年2月号(10周年記念特別号) スクリーン・ヒット・ミュージック・シート19(「スクリーン」1957年1月号付録))
戦後まもない1946年5月、近代映画社はタイロン・パワーと原節子を両面表紙に迎えて映画雑誌「SCREEN」を創刊した。創刊当時の日本は連合国軍の占領下にあり、限られた作品が公開される中で、同誌はスターのポートフォリオを中心とした構成で外国映画を紹介していた。やがて外国映画の配給を一手に引き受けていたセントラル映画社が解体され、外国映画の公開数が増えると、ジェームズ・ディーンやオードリー・ヘプバーン、アラン・ドロンなど次々と現れた新星を日本の外国映画ファンに紹介した。
さらに「SCREEN」では、1959年より現地での取材にも力を入れてきており、のちに近代映画社の社長となった小杉修造氏は、海外渡航が困難な時代に初代ハリウッド通信員として自らアメリカに赴き、映画人の声を届けた。小杉氏に続き「名物通信員」として長年愛されたヤニ・ベガキス氏、そして現在の成田陽子氏へと近代映画社のジャーナリズム精神は受け継がれていった。
本展では映画雑誌「SCREEN」を取り上げながら、戦後の日本の映画界とともに歩み、多くの革新的な試みで映画ファンの心を掴んできた近代映画社の仕事を振り返る。
見どころ
・近代映画社が所蔵する映画スターの表紙パネルや写真パネル、映画スターの来日時の写真、マリリン・モンローやアルフレッド・ヒッチコックのサインなど100点以上展示。さらに、映画スターのサイン入りポートレートを36点展示。映画スターから読者に向けたメッセージも楽しめる。
・ 読者の投票により人気の男優・女優・作品が選出されてきた「SCREEN映画大賞」を紹介(※資料は近代映画社作成)。戦後の外国映画の変遷を辿ることができる。
・ 創刊以来、「SCREEN」が積み重ねてきた貴重なコンテンツから読者のリクエストの多い物を一冊にまとめて復刻した書籍「スクリーンアーカイブズ」を約10種類販売。ジェームズ・ディーンやリヴァー・フェニックス、『小さな恋のメロディ』など、上映作品と併せて楽しめる(現金支払いのみ可能)。
今後の上映作品
『地上より永遠に』(1953年)
『エデンの東(*PG12)』(1955年)
『ロシュフォールの恋人たち』(1967年)
『クレイマー、クレイマー』(1979年)
『レナードの朝』(1990年)
『リバー・ランズ・スルー・イット<4Kリマスター版>』(1992年)※当館では2K上映
『フォレスト・ガンプ/一期一会<4Kニューマスター版>(*PG12)』(1994年)※当館では2K上映
『許されざる者』(1992年)
『パピヨン』(1973年)
『小さな恋のメロディ(*PG12)』(1971年)
『スタンド・バイ・ミー(*PG12)』(1986年)
特別上映
『エデンの東』+トークイベント「執筆者が振り返るSCREEN の79年」
映画評論家の渡辺祥子さんをお招きし、映画雑誌「SCREEN」にゆかりのある作品や映画スターたちを紹介しながら同誌の歴史を振り返る。
また、渡辺さんとともに同誌を支えた筈見有弘さんなど歴代の執筆者たちとのエピソードを伺う。
開催日時 | 2025年5月24日(土)13:30~ |
ゲスト | 渡辺 祥子 さん(映画評論家) |
チケット発売 | 発売中 |
特別上映料金 | 〔一般〕1,900円 〔小・中学生〕950円※展示観覧料含む |
『許されざる者』+トークイベント「SCREENは映画をこう語る!」
「SCREEN」6代目編集長を務められた米崎明宏さんと、2021年に国立映画アーカイブで開催された展覧会「創刊75周年記念 SCREEN を飾ったハリウッド・スターたち」を担当された濵田尚孝さんにお越しいただき、映画雑誌「SCREEN」を通して楽しむ映画の魅力を紹介する。
開催日時 | 2025年7月12日(土)13:30~ |
ゲスト | 米崎 明宏 さん(映画ライター) 濵田 尚孝 さん(国立映画アーカイブ客員研究員) |
チケット発売 | 2025年6月14日(土) |
特別上映料金 | 〔一般〕1,900円 〔小・中学生〕950円※展示観覧料含む |
開催日 | 2025年4月5日(土)2025年7月27日(日) |
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会場 | |
所在地 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-12 |
アクセス | 「鎌倉」駅から徒歩8分 |
TEL | 0467-23-2500 |
ホームページ | https://kamakura-kawakita.org |
開館時間 | 9:00〜17:00(入館は〜16:30) |
休館日 | 月曜日(5月5日、7月21日は開館)、5月7日、7月22日 |
入館料 | 〔大人〕300円 〔小・中学生〕150円 ※鎌倉市民(市内に住所を有する方)と市内の小・中学校に通学する児童・生徒の方は無料 ※映画鑑賞は別途 ※特別展会期中は異なる |
駐車場 | 無し |
更新日 : 2025.05.08