
鏑木清方は、明治11年(1878)に東京の神田佐久間町に生まれ、江戸の風情の残る京橋木挽町で幼少期を過ごした。その後、本郷湯島、日本橋浜町、牛込矢来町などへ居を移すが、東京を離れることはなく、初めて東京を離れたのは、昭和19年(1944)、66歳で茅ケ崎へ疎開した時だった。
江戸の文化に強く惹かれていた清方は、浮世絵師の鈴木春信、勝川春草らに私淑し、彼らが描く女性の美しさと風俗を熱心に研究し、作品へと昇華させた。その江戸情緒あふれる作品は、日本画壇で高く評価され、今日に至るまで多くの人を魅了している。
本展覧会では、明治から昭和を生きた清方が、時代とともに大きく変わっていった東京を描いた作品や江戸の風俗を描いた作品を中心に紹介する。
関連イベント
展示解説
学芸員によるわかりやすい展示解説で、理解を深めよう。
日時:2023年1月14日、28日、2月11日、25日 13:30~
鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリア
ミュージアムめぐりスタンプラリー
鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する文化施設を巡ってミュージアムグッズをゲットできるスタンプラリー。
※台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にあります。景品はなくなり次第終了
期間:2022年10月1日~2023年3月31日
鎌倉・葉山 近代日本画家の旧居跡めぐり
建築家・吉田五十八(1894-1974)により設計された画室をこよなく愛した清方と山口蓬春。ふたつの記念美術館が連携企画を開催する。
期間:2023年1月5日~2月26日
作品目録
作品名 | 制作年 |
---|---|
布晒し | 大正末(1926)当館蔵【初公開】 |
新大橋之景 | 明治43年(1910)当館蔵 |
雨夜の星スケッチ | 昭和44年(1969) 当館蔵 |
《虎の門》(立見十二姿の内)『新小説』石版口絵 | 明治43年(1910)頃 当館蔵 |
《千代田の大奥》『講談世界』口絵 | 大正2年(1913)当館蔵 |
《賛春》(小下絵) | 昭和7年(1932)頃 当館蔵 |
約50点
開催日 | 2023年1月14日(土)2023年2月26日(日) |
---|---|
会場 | |
所在地 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25 |
アクセス | 「鎌倉」駅から徒歩7分 |
TEL | 0467-23-6405 |
FAX | 0467-23-6407 |
ホームページ | http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/ |
開館時間 | 9:00~17:00(最終入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
入館料 | 〔一般〕300円、〔小・中学生〕150円 |
駐車場 | 無し |
支払い |
|
更新日 : 2022.12.22