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小田原・箱根イベント情報

2017年3月18日(土)〜9月24日(日)

ピカソとシャガール
愛と平和の讃歌

「破壊する画家」ピカソと「語る画家」シャガール。
世界初の二人展。紡ぎ出される愛と平和へのメッセージ


ともに20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソ(1881-1973)とマルク・シャガール(1887-1985)。ポーラ美術館開館15周年を記念するこの展覧会では、2人のライバル関係に光を当て、彼らの初期から晩年までの作品をたどることで、それぞれの新たな芸術家像を浮かび上がらせる。この2人の関係に焦点をあてた展覧会は、世界で初めての試み。

これまで対照的な芸術家と捉えられてきた彼らの作品を比べ合わせたとき、絵画における対象の変形や色彩といったそれぞれが追究した課題において、また「愛」や「平和」という主題において、共通する取り組みを見て取ることができる。ときに近づき、あるいは相反して独自性を際立たせる2人の作品約80点から、彼らの芸術の本質に迫る注目の企画展。

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◆ピカソ・プロフィール
パブロ・ピカソ〔Pablo Picasso (1881-1973)〕

【誕生―故郷】
スペインのマラガ生まれ。時代と青年時代をバルセロナで過ごした。絵画教師の父のもと早くから画才を発揮し、ラ・リョッジャ美術学校で本格的に美術教育を受ける。同時にバルセロナで流行していた新しい美術・文芸運動に触れる。

【パリへの旅立ち】
1900年に初めてパリを訪れ、1904年から芸術家が集うモンマルトルの「バトー=ラヴォワール」(洗濯船)に居を構える。
貧しい人々を青い色調で描く「青の時代」、優しく淡い色調で描く「バラ色の時代」を経て、1907年には《アヴィニョンの娘たち》(1907年、ニューヨーク近代美術館)の制作を契機に、ジョルジュ・ブラックとともに造形的な探究に乗り出し、「キュビスム」を創始する。

【第一次世界大戦~1920年代】
パリで活動を続け、第一次世界大戦後にはバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の舞台装飾の活動に参加し、古典的なスタイルへと転向する。
1918年 バレエ・リュスの踊り子オルガ・コクローヴァと結婚。
1921年 息子パウロ誕生。

【1930年代~1940年代】
1930年頃から「シュルレアリスム」に接近する。
スペイン内戦時には、《ゲルニカ》(1937年、プラド美術館、レイナ・ソフィア芸術センター寄託)を制作。第二次世界大戦時には、ドイツ軍によって占領されたパリにとどまり制作を続ける。

【戦後】
フランスを拠点に20世紀を代表する画家として、戦後は南フランスに拠点を移し、カンヌやムージャンのアトリエにおいて、絵画のみならず陶芸や彫刻など多岐にわたり旺盛に制作を続けた。
91歳で没

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◆シャガール・プロフィール
マルク・シャガール〔Marc Chagall (1887-1985)〕

【誕生―故郷】
ロシア帝国統治下にあったヴィテブスク郊外(現べラルーシ共和国)のユダヤ教徒の家に生まれる。サンクトペテルブルクで美術教育を受けるが、アカデミックな美術教育には馴染めず、フランスから帰国したロシア・アヴァンギャルドの芸術家レオン・バクストに師事する。

【パリへの旅立ち】
1911年にパリへ移住。1912年からモンパルナスの「ラ・リュッシュ」(蜂の巣)と呼ばれる集合住宅兼アトリエに住み、多くの芸術家と交流する。当時、パリで隆盛していた「キュビスム」を取り入れつつも、独自の幻想的な世界を開拓し、詩人アポリネールの高い評価を得る。

【第一次世界大戦~1920年代】
1914年、ヴィテブスク帰郷中に第一次世界大戦が勃発し、パリへ戻ることを断念。
1915年に故郷でベラ・ローゼンフェルトと結婚。翌年には娘イダが誕生。
1917年のロシア革命以降は、革命の理想に従ってヴィテブスクに美術学校を創設し、壁画の制作などを行う。しかし、マレーヴィチなど他の画家たちと対立し、1923年には家族と共にパリへと移住する。

【1930年代~1940年代】
ナチスによるユダヤ人迫害に対し《白い磔刑》(1938年、シカゴ美術館)を制作。
パリを離れて地方に疎開し、1941年にはアメリカへと亡命。ニューヨークを拠点に舞台芸術にも参加し、高い評価を得る。1944年に最愛の妻ベラが急逝し、シャガールは失意の底に沈む。

【戦後】
1948年にヨーロッパへと帰還。
1950年から南フランスのヴァンスに住む。
1966年にはサン=ポール=ド=ヴァンスにアトリエをかまえる。
絵画をはじめ、陶芸やステンドグラス、壁画、タペストリーなど幅広い分野にわたって制作を行った。
97歳で没
■ 会期
2017年3月18日(土)〜9月24日(日)
※会期中無休、ただし展示替のため、5月12日(金)は一部閉室。6月21日(水)は休室(常設展示のみ展覧可)
■ 開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
■ 関連LINK(PC)
http://www.polamuseum.or.jp/sp/picasso_chagall_2017/